今日もインド人風コスプレでブログを書くカレーパフォーマー加藤です。
スパイスカレーは材料をそろえるのが大変そう
下準備や煮込みに時間がかかったりで気軽に作れなさそう
市販のカレールーが重いと感じるようになりスパイスで作るカレーを試すが失敗してしまう
毎日忙しいからスパイスでカレーを作るなんて無理
インドカレーが食べたくなりお店を探すものの近所に無い
そんなあなたにおすすめしたい本が私でもスパイスカレー作れました!
著者は印度カリー子(スパイス料理研究家)さんとこいしゆうかさん(イラストレーター)。
料理が苦手なこいしゆうかさんが印度カリー子さんにスパイスカレーの作り方を教わりながらその奥深さにハマっていくエッセイ風のマンガです。
読み進めていくうちにカレー作りは面倒くさいという気持ちが晴れていき「私にも作れるかも!」と自信がでてきます。読み終えたときにはカレーが作りたくてウズウズしてくることでしょう。
Amazonの「エスニック・アジア料理本」では売れ筋ランキング1位を獲得しました。
フライパンひとつでOK・使うスパイスは3つだけ・作る時間は最短20分の初心者向けスパイスカレーの作り方がわかりますよ。
本書を読むと、スパイスカレーに必要な材料や作り方が実はとてもシンプルだと気づけます。
著者の印度カレー子さんとは
※向かって右側の女性が印度カリー子さんです。
香辛料を研究する大学院生
印度カリー子さんは宮城県出身の22歳(2019年7月現在)。インドカレーにハマる姉がきっかけで19歳のときにスパイスと出会い、これまでに作ったカレーは500種類以上。
仙台二高を卒業後は早稲田大学で物理学を専攻していましたが、インドカレー好きが高じて東京大学大学院に進学し、食品科学の観点から香辛料について研究しています。
カレー業界のアイドル枠
これまでに「スッキリ」「マツコと有吉のかりそめ天国」「磯山さやかのGood ナイト!Good トーク」などのTVやラジオの番組に出演し、新聞・雑誌の取材もうけるなど、メディアへの露出が多い印度カリー子さん。
カレー業界の大御所である香取 薫さんや同じくTV出演経験がある一条もんこさんと比べるとわかりますが、現役女子大生の肩書を持つ彼女は声優界におけるアイドル声優のようなポジションにいます。
スパイスショップを経営
印度カリー子のスパイスショップ(通販サイト)を経営し、初心者でも簡単にインドカレーが作れるスパイスセットの開発や販売を行っています。
スパイスカレー本を4冊出版
印度カリー子さんは2019年に私でもスパイスカレー作れました!を含めて4冊のスパイスカレー入門書を出版しています。
どれも素晴らしい本なのですが……。
正直、出版社は異なりますが「初心者向け」の「簡単・時短・ヘルシーなレシピ」が大きなテーマの入門書が4冊も出版されると各書の違いが読者にはわかりづらいと感じます。
また、処女作の発売からほぼ1か月おきに出版されているため、前述のテーマに関心がある読者層や印度カリー子さんの顧客層の需要をそれぞれの本が奪い合う(競合する)結果になったのではと個人的に感じています。
熱心なファンでなければすべて購入しようとは思わないでしょう。
ブランディングの観点で考えると、出版によってスパイス料理研究家としての信頼性向上やファン層拡大ができた半面、彼女のキャラクターやコンテンツの寿命を縮める(同じネタを繰り返しすぎて飽きられる)結果になるのではと分析します。
※新聞・雑誌・WEBなどのインタビュー記事も、媒体は違えど内容は重複しており、寿命短縮に拍車をかけているように見えます。
スパイスカレーのよくある誤解
本書を読むとスパイスカレーに対する世間のイメージが誤解であるとわかります。
スパイスを何種類も調合する必要がある
必要なスパイスはクミン、ターメリック、コリアンダーだけ。
この3種類だけで本格的で美味しいカレーが作れます。
世間には「スパイスがたくさんブレンドされているほどよい」という風潮がありますし、スパイスカレーを作るためには調合のやり方から覚えなければいけないというイメージがありますが、それは誤解です。
材料をそろえるのが大変
本書で紹介されているチキンカレーの材料は鶏肉、たまねぎ、トマト、しょうがとにんにく(チューブでOK)、ヨーグルト、塩、サラダ油、水、スパイスで、すべてがスーパーでそろいます。
調理器具もフタつきフライパン、木べら、まな板と包丁、計量スプーンだけです。
たまねぎを炒めたり煮込むのに時間がかかる
基本の5ステップでカレーができます。
調理時間は最短20分。あめ色たまねぎも10分で炒め終わります。
※材料を切らなくてよいものや火が通りやすいものにすれば最短10分で調理できます。
本書を購入するときの注意
写真がない
出版社いわく、本書はスパイスカレーの教科書という位置づけですが、エッセイ風のマンガであり純粋なレシピ本ではありません。
そのため、調理の工程や完成したスパイスカレーの写真がありません。
※正確にはあめ色たまねぎの写真が1枚だけあります。
レシピ本になれている人やレシピ本だと思って購入された方は読みづらく感じるかもしれませんのでご注意ください。
初心者以外にはものたりない
簡単なのに本格的で美味しいカレーが作れる
これが本書を読む価値であり魅力なのですが、その反面、インドカレーや大阪のスパイスカレーを食べ歩いている人、普段からスパイスを使ったカレーを作っている人にとっては、本書を読んで作るカレーではものたりないと感じる事でしょう。
あくまでも初心者向けの内容ですので、中級者以上は水野仁輔さんやナイル善己さんなどの本を読みましょう。
こんな人に読んでほしい
スパイスカレー作りに初挑戦の人
印度カリー子さんが紹介するレシピや調理法の敷居の低さは、他のカレー入門本と比べても群を抜いています。
基本のチキンカレー作りに挑戦した書店員さんの喜びや驚きの声を聞けば、初心者でも簡単にすぐ作れるようになることがわかるでしょう。
こんな簡単に、こんなに手早くおいしいカレーが自分で作れるなんて驚きでした。
今までスパイスカレーを難しそうと思っていたのはなぜなのか…
スパイスをすぐ揃えようと思います。想像以上に簡単でびっくりしました。
出典:サンクチュアリ出版
Amazonや楽天ブックスのレビューでも、本書購入を機にスパイスカレーを作ってみましたと言う読者が多くいらっしゃいます。
自己流でスパイスカレーを作って失敗した人
「インターネットで調べたレシピ通りに作ったはずなのに美味しくない」
「料理が苦手で何度作っても失敗してしまう」
という経験をした方にこそこの本を読んでほしいです。
このような場合、隠し味を入れたりと迷走しがちですが、スパイスカレーの材料は調理手順はとてもシンプル。
カレーの原理原則を理解し、自己流で身についた癖を矯正するためにも本書で学びなおしましょう。
市販のルーで作るカレーが重い人
女性を中心に「市販のルーで作るカレーが重たく感じる」という声をよく聞きます。
これはルーに食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油、なたね油など)や小麦粉が使われていることが原因と言われています。
印度カリー子さんが紹介するスパイスカレーは小麦粉を使わないですし油も控えめなので胸やけや胃もたれがしませんしカロリーも控えめです。
インドカレーのお店が近所に無い人
カレーパフォーマー加藤の実家(田舎にあります)の近くにはインドカレーのお店がありません……。
印度カリー子さんのスパイスを使ったカレーは自宅で簡単に作ることができるので、私と同じようにお店が近所にない方や家事や育児で忙しく外出できない方がインドカレーを食べたくなったときに重宝するでしょう。
残業で心身ともに疲れている人
カレーパフォーマー加藤の本業はITエンジニアですが、毎日忙しいのに人員は補充されず年々仕事と責任が増えていきます。
体も心も疲れ切ってしまい、残業が続くので帰宅するころには飲食店が閉まっておりコンビニ弁当を食べる毎日。自炊する気力はありません。
そんな私を支えているのが趣味のインドカレー食べ歩きです。スパイスを使ったカレーを食べると体の内側から元気になりますし体もぽかぽかしてきます。
私と同じように疲れている人や多忙で食生活が乱れがちな人にこそ本書を読んでほしい。そしてスパイスを使ったカレーを食べて体力回復や栄養補給をしてほしいなと思います。
夏休みの自由研究に悩む小学生
小学生や親御さんは自由研究のテーマ選びに毎年悩んでいることでしょう。
今年の夏休みは親子でスパイスカレー作りに挑戦してはいかがでしょうか。
本書はマンガなので小学生にも読みやすいですし、レシピと調理中の写真と作ってみての感想、出来上がったカレーの写真と食べた後の感想をまとめれば自由研究が完成します。