今日もインド人風コスプレでブログを書くカレーパフォーマー加藤です。
東京の麹町にある1957年創業の老舗アジャンタへ会社の同僚たちとディナーを食べに行ったのですが、メニューを開いた瞬間彼らがこう言いました。
「メニューを見てもどれがどんな料理かイメージしづらい。」
「料理が豊富すぎてどれを注文したらよいか迷ってしまう。私たちでは選べない。」
「インド料理に詳しい加藤さんがおすすめを注文してくれ。」
確かにカレー単品が1,000円を超えるような本格派インド料理店に行くと、カレーやナン・ライスの種類が豊富ですしそれ以外のメニュー(サラダや炒め物やタンドール窯での炭火焼料理など)も充実していて、通いなれた人でないと注文しづらいと思います。
そこで、私の同僚と同じようなインド料理ビギナーに向けて、初回来店でも失敗しない注文方法を伝授します。
初心者はセットメニューを頼むと失敗しない
身も蓋もない言い方で恐縮ですが、お店のメニューにセットがあるのなら全員セットメニューを頼むのが無難です。食べたい料理があればそれだけ追加注文すればOK。
迷わなくていいのが最大のメリットですし、単品で注文するよりも1人当たりのコストが安く済みます。
昼どきはランチ用のセットメニューが用意されていますが、ディナータイムにも大抵のお店でセットメニューが用意されています。メニューを探せばどこかしらにあるのでまずはそれを探しましょう。
ターリーやミールス=セットメニュー
「ターリー」や「ミールス」という名前のメニューがあれば、それがカレー数種類とナンまたはライスのセットです。お店によっては「コース」や「セット」とついている場合もあります。
インド料理初心者またははじめてのお店に来店したときはこれを注文するといいでしょう。セットについてくるカレーを選ぶのに迷う場合は店員さんにおすすめを聞くと教えてくれます。
セットの価格はおおよそ2,000円~3,000円台です。参考として主要な東京都内インド料理店のターリーやミールスを載せておきますね。
※「タリー」や「ミールズ」などお店によって表記ゆれがあります。臨機応変に読み替えてください。
A.ベジタリアン タリー ¥2,200(税込¥2,376)
B.ノンベジタリアン タリー ¥2,800(税込¥3,024)
出典:AJANTA(アジャンタ) | http://www.ajanta.com/menu/indian/
ダバ ミールス ¥2,200
ダバセット ¥2,900
出典:ダバインディア | http://www.dhabaindia.com/
南インド肉料理ミールズ ¥2,050
南インド野菜料理ミールズ ¥2,000
出典:ダクシン八重洲店 | http://www.dakshin.jp/yaeshu-japaneese.html
北インド・タリー(パンジャビ・タドカ) 2850円
南インド・ミールス(チェンナイ・エクスプレス) 2850円
ラジャスタニ・ラジュワダ・タリー 3850円
出典:ヴェジハーブサーガ | https://www.hotpepper.jp/strJ000816415/food/
おまかせコース ¥2,800
出典:ナイルレストラン | http://www.ginza-nair.co.jp/menu.html
ディナーセット 2,990円~
出典:アヒリヤ | http://www.ahilya.jp/dinner.html
女性も満足!鉄板の注文はこの組み合わせ
続いて、セットメニューではなく単品を注文して複数人でシェアしあう場合の注文例をお伝えします。
会社の同僚にはカレーパフォーマー加藤であることがバレており、男女複数人でインド料理店に来店することが多くなりました。
必然的にカレーパフォーマー加藤のおすすめ品を選んで注文することになりますが、それを繰り返した経験則で導き出した男女ともに大満足な注文の鉄板はこれです。
前菜 + タンドール窯炭火焼き料理 + ナン + カレー + ライス系
この組み合わせに当てはめて、美味しそうなものやメンバーが興味を持ったメニューを選び注文しましょう。
では、それぞれ順番に説明していきます。
前菜(サラダ・アチャール等)
ドリンクと同じタイミングで、カレーがくる前に食べられる前菜を一緒に注文します。
サラダやアチャールなどがおすすめ。写真はえびのアチャールです。
ドリンクを飲みながら前菜を食べて歓談しつつ、後続の料理をみんなと相談しつつ選びましょう。
タンドール窯炭火焼き料理
これはチキンやラムなどの素材をスパイスとヨーグルトにつけて串に刺し、タンドール窯を使って炭火で焼き上げた料理です。
タンドリーチキンやチキンティッカ、ラムチョップは鉄板。肉ばかりで飽きがくるならパニール(インドのカッテージチーズ)や野菜、えび、魚のティッカも追加したいですね。
写真のような盛り合わせがメニューにあるお店なら、それを注文すると満足度が高まります。
ナン
プレーンのナンも美味しいですが、せっかくなのでいろいろな種類のナンを食べたいですよね。
そこでおすすめのナンTOP3を載せておきます。
まずはチーズナン(またの名をチーズクルチャ)。濃厚なチーズが中にたっぷり入っています。女性に大人気です。
チーズナンは美味しいですがお腹にたまるので、自分やメンバーの満腹度と相談しながら注文するといいでしょう。
こちらはガーリックナン。ナンに細かくしたにんにくがトッピングされています。にんにくの風味が食欲をそそります。
最後にカブリナン。デザートのような甘いナンです。中身はレーズンやナッツなどで、こちらも女性に大人気でした。
カレー
まずは誰もが知っていて女性人気も高いバターチキンカレーは必須です。
インドカレーの代表格ですし、ナッツやバターなどのおかげで口当たりがやさしい甘口のカレーに仕上がっているので辛いのが苦手な人でも食べられる点が魅力です。
そしてそのお店の看板メニューとなるカレーも押さえておきましょう。
写真は孤独のグルメSeason4第6話で登場したカマルプールのラムミントカレーです。
spicecurryevent.hatenablog.com
看板メニューについてはインターネットでお店のHPや私のようなカレーマニアのブログを検索し調べるか、注文時に店員さんに聞きましょう。
あとはあなたやメンバーの好みに合わせて注文します。
マトン、ダール(豆)、野菜、魚などの食材軸で選んでもいいですし、辛さやまろやかさの軸で選んでもいいでしょう。
メニューを見てもどんなカレーかピンとこない場合は、店員さんに要望を伝えましょう。「マトンを使ったカレーで辛すぎないカレーはどれですか」などと聞くと教えてくれます。
ライス系
カレーを食べるならご飯が欲しくなるところ。
ご飯類はサフランライスやレモンライスを注文するといいでしょう。
またビリヤニ(バスマティライスとスパイスと肉を使ったインド風炊き込みご飯) もおすすめです。
慣れたらアラカルトメニュー注文に挑戦
インド料理店に何度か足を運び、注文に慣れて料理の味も覚えてきたら、ここで紹介した以外のアラカルトメニューを注文してみましょう。
これまで食べたことがないインド料理の味に触れ、その豊富さや奥深さに心を打たれることでしょう。
また、ナンをオーダーする代わりにインド人の主食であるチャパティやインドのパン系統のパラタ、ロティ、バトゥーラ、プーリに挑戦するのもおすすめです。チャパティなどについては以下の記事で詳しく解説しています。