今日もインド人風コスプレでブログを書くカレーパフォーマー加藤です。
※これは私が所属する、書くを学び合うコミュニティ「sentence」のアドベントカレンダー14番目のエントリーとして公開されます。
今年はマネ会様とマイナビニュース様からライティングのお仕事をいただきました。誠にありがとうございます。
他のカレー専門家は「TV出演」「雑誌のカレー特集へ寄稿・取材を受ける」「レシピ本の出版」「カレーイベントの開催」「レトルトカレーの監修」「スパイスセット販売」などを行う中、ライティングの依頼が中心の私は珍しい存在だと感じますし、私が書く文章をご評価いただけた事を大変嬉しく思います。
私はカレーを作るのと同じくらい「書くこと」が大好きで、読者をもっと楽しませたいですし、ただの一ブロガーだった私を育ててくださった編集者様のお役にもっと立ちたいです。
だからこそ書き手として更なる成長をしたくて、今年から「sentence」で書く力や取材・写真撮影等のライティングに必要なスキルを学んでいます。
このエントリーでは、私が今年学んだ「好きなことで生きていくために大切な3要素」をご紹介します。
- 1. 「カレー×○○」得意分野の掛け合わせで競合に差をつけろ
- 2. 専門家として生き残るための収入源複数化戦略
- 3. 編集者目線を鍛える
- 最大の価値は「記事に込められた私の熱量」
- コミュニティを活用しまくろう
- お仕事のお問い合わせ・依頼先
1. 「カレー×○○」得意分野の掛け合わせで競合に差をつけろ
カレー業界には水野仁輔さんという大御所がいます。著書も多数あり、メディアのカレー特集にはほぼ必ず登場する印象です。
その他にも渡辺 玲さん、香取 薫さん、スパイシー丸山さん、印度カリー子さんなどの先輩専門家がおり、ライティングの依頼は彼ら彼女らに殺到します。
「もっと書く仕事がほしい。だけど、大御所や先輩専門家には知名度も知識量も勝てない……。」と長い間悩み、私の専門分野をカレーから広げたほうがよいのではという考えに至りました。
それについて「sentence」のみなさんに相談した結果、以下のアドバイスをいただきました。
ブランディングではよく、「(足し算よりも、)引いて、掛ける」と言われます。その観点からいうと、カレーに絞って、さらにかけ合わせで領域を広げていくのは王道であり、とても理にかなっていると思いました。
かけ算をするときには、「コトで広げていく」のがいいかなと。例えば、お茶だったら、"お茶専門店がつくる抹茶ジェラート"のように、「絞ったモノと相性がいいコト」で展開するか、"お茶×銭湯"のように"リラックスできる""落ち着く"という「同じ価値のもの」で展開するとか。
カレーと(実は)相性のいいものとかと掛け合わせられると面白くなりそうですね〜
僕の個人的な経験でいくなら、カレーで絞るのはそもそも難しいのかな?という印象を受けました!
そもそも記事のニーズがすごくあるわけでないのであれば、そこのパイを取るのは難しく、ライトな新店舗の紹介やレビューのようなものの数をこなすか、グルメ領域に広げて、特にカレーが強いといった売り方の方が現実的かなぁと思いました。
「カレー」について詳しくない領域にリーチできると、外部の領域においては「カレーの専門家」というように映ります。そのため、掛け合わせるテーマをつくり、別の領域に進出していくのは有効なアプローチかと思います。
「カレー×〇〇」のように「カレーの可能性をもっと広める活動をしている人」という認識で広めていくのも一つの手かもしれません。あとは、アテンションを獲得していきたいときは自主企画でイベントを開催するなどしていくのもおすすめです。
これらのアドバイスを参考にして、来年は以下の取り組みを行う予定です。
カレー×IT
私の本業がITエンジニアなのでカレーという武器を活かしてITエンジニアの心に刺さるブログエントリーを意識して書いていきます。
マイナビニュース様から今年いただいた依頼がITエンジニアを対象にしたタイアップ記事でしたので、同様の依頼獲得を目指します。
カレー×私の生き方
2015年に、青春出版社の月刊誌「BIG tomorrow」(休刊)の特集で、カレーパフォーマー加藤としての活動をパラレルキャリアの事例として取り上げていただきました。
spicecurryevent.hatenablog.com
前述のマネ会様のお仕事もカレーという趣味にどっぷりはまった私の生活やそれに至るまでの秘話を寄稿したものです。
私はカレー専門家の中では珍しく本業(ITエンジニア)があり「カレー関連の活動は趣味であり副業」という位置づけですが、そのような私の生き方やキャラクター自体が他にはない魅力でありコンテンツになるんだと感じました。
来年は、私自身についても発信していく予定です。
カレー×旅
各カレー専門家のブログエントリーを分析すると、彼ら彼女らが生活している首都圏のカレー店しか紹介されていない印象です。
最近は大阪のスパイスカレーが注目されていることもあり、大阪のお店を紹介する人も増えていますがまだ少数派です。
そこで、来年からは私が全国を旅してご当地カレーや都道府県ごとの有名店紹介を行う予定です。
来年、有給をとって国内のどこかに旅行に行く予定です。
— カレーパフォーマー加藤 (@curryevent) 2018年11月20日
旅行先でカレーを食べ歩き、それをブログで公開予定です。
以下の旅行先案の中からみなさんが読んでみたいと思う内容を投票していただけると嬉しいです。
(4案以外のリクエストも大歓迎です。リプライをいただけると幸いです。)
Twitterでアンケートをとった結果、北海道のスープカレーが一番人気でしたので来年早々に行ってきます。
カレー×地方活性化
今年、伊豆大島の観光大使吉岡さんが特産品である明日葉を使った料理(明日葉カレーなど)イベント「明日葉キッチン」を開催しました。
これを参考に、私がご縁のある地方で「カレー専門家が作る○○(特産品)カレー」を開発して地方活性化に貢献できればと考えています。
それと同時にその地方に取材へ赴き(必要があれば移住して)、街や人の魅力を伝えるブログエントリーを書く予定です。
2017年にはSUUMOタウン様やふたりごと文庫様のような「街」や「地方」をテーマにしたメディアから寄稿依頼をいただいたので、同様のテーマのメディアから依頼をいただくことを目指します。
専門分野をカレーからグルメ全般に広げる
他の料理にもそれぞれ大御所がいますし、カレーを食べ歩きながら他の料理も食べ歩くのは胃袋もお財布もつらいので、まずは私の強みが活かせる以下の領域に守備範囲を広げつつ、グルメ全般についても書けるようになっていきます。
- カレー以外のインド料理、スリランカ料理、ネパール料理
- 各国のスパイスを使う料理(中華、メキシコ、アフリカ等)
- 薬膳料理
また、本業がITエンジニアなので、ITエンジニアの心に刺さるグルメネタも別のブログで書いていきます。以下は一例です。
- カンファレンス開催時におすすめのケータリング
- ミートアップで出すと女性に喜ばれる料理
- 残業続きの体を癒す野菜たっぷり簡単料理
- データセンター近辺の夜間営業してるコスパのいいお店
- 朝起きるのがつらいとき食べたい健康増進料理
2. 専門家として生き残るための収入源複数化戦略
大好きなカレーで生きていきたい。専門家として生き残りたい。
そう考えたときに、収入源を複数もつことは必須だと考えました。
現状、私が考えうる収入源は以下のとおりです。収入源を今年より1つでも増やすことを来年の目標にしています。
書くことが好きならライティングの収入を増やす方法だけ考えてろよと感じるかもしれませんが、ライターの中にはカレーに超詳しいセミプロ級の人がいます。
彼ら彼女らと比べると私はライティング力が圧倒的に弱く、カレー関連のライティング収入だけを増やすのは早晩行き詰ると感じました。
また、現状いただけているライティングの依頼はどれも単発で収入が安定しないので、継続的に得られる収入源も用意しないとジリ貧だと考えたことも理由のひとつです。
収入源を複数持つことを考えると、書くこと以外の知識・スキルも新しく身につける必要があるとわかります。
例としてメディア運営では、編集者に必要な知識・スキルや、取材する際のインタビュー、写真撮影、画像加工の知識・スキルなどが新たに必要です。IllustratorやPhotoshopのスキルアップも必要でしょう。
「sentence」にはそれらが学びあえる機会もメンバーもいるので、来年はこれらの知識・スキルの習得に努めます。
3. 編集者目線を鍛える
私は顧客企業が求める要件(解決したい課題等)に沿ったシステム開発を行うITエンジニアの価値観がベースにあるので、依頼をくださる編集者様のニーズ(KPIや得たい読者の反応等)を叶える記事を書くことを意図しており、編集者様の目線に立てるよう努力しています。
そこで参考になるのが、株式会社ナイルのコンテンツハブというメディアです。
特に各メディアの運営方針や編集長の考え・想いを丁寧に取材された連載「愛のないコンテンツマーケティングに未来はない」は何度も読み返しています。
上記の記事には、私が最初に寄稿したメディア「それどこ」の岡本編集長と株式会社はてな(製作担当)の高野営業部長のインタビューが掲載されています。
私はメディア運営や編集職を経験したことがないので、編集者様のニーズをイメージできず、その結果打ち合わせでのヒアリングが甘くなって聞きたい内容がうまく引き出せずにいました。
「sentence」には編集職のメンバーもいますので、「sentence」やコンテンツハブで編集者目線でライターに求めるものを把握できるよう勉強していきます。
最大の価値は「記事に込められた私の熱量」
ここまではライティングの仕事をいただくために「競合と差別化する」「収入源を複数化する」「編集者(クライアント)目線に立つ」という3点が大切だと学んだお話をしました。
しかしそれ以上に、私のような趣味系ブログからスタートした者にとって一番大切なことは「好きなことに対する圧倒的な熱量」だと考えています。
カレーが心底大好きな私のカレーに対する愛情や、カレーに毎年数十万円を注ぎ込んで作ったり食べ歩いたりしてきた体験、それらをいろんな人に伝えたいという想いが私の中に渦巻いており、それをもとに記事を書くからこそ熱量が込められる。
これこそが私の書く記事の最大の価値であり武器であり魅力だと感じています。
このエントリーをご覧になった職業ライターのみなさまは「書くことを仕事にしたいなら、そんなことよりももっと大切なことがあるだろ」と画面越しにツッコミをいれているかもしれません。数多のnoteやブログでも職業ライターの方々が「仕事ができるライターとは」「最低限身につけておくべき知識やスキル」等についていくつものエントリーを公開されています。
それらももちろん大事だと思いますが、私は私の価値を見失わずに「(そのテーマに関して)自分の中にある熱をありのまま表現すること。熱い想いを絶やさないこと。」を心掛けていく所存です。
コミュニティを活用しまくろう
あなたが何かの分野で行き詰まりを感じているなら、関連するコミュニティに所属してみることをおすすめします。
そして運営が与えてくれるコンテンツを待つのではなく、積極的に質問したり、活動に貢献しながら(sentenceに対して私はあまりできていませんが)、仲間の力をうまく借りると軽やかに現状を脱却できると思いますよ。
お仕事のお問い合わせ・依頼先
以下のフォームからいただけると幸いです。